◇AEBの動作概要は基礎用語編で述べたとおりですが、
ここでは、具体的にどのような場面で使うのかを説明します。
特にAEBを使うのは、
シャッターチャンスの時間が短く、測光、露出決定が難しい状況や、
シャッターチャンスまでに時間がなく、あれこれ露出について考えていられないけど、
失敗したくない(できない)状況のときなどです。
例えば、日の出を撮影しようとするときを想像してみて下さい。
「太陽の昇り具合で明るさが変わるため測光、露出が上手く決まらない・・・
でもやり直しはきかない・・・」
といった場合にあらかじめAEBをセットしておき、
いざシャッターチャンスのときに一回シャッターを押せば
あとは自動で段階露出撮影ができるというわけです。
デジタルカメラでは、撮影した画像を後から修正することも可能です。
しかし、露出が適正でない故に露出オーバーでハイライト部が白飛びしたり、
逆に露出アンダーでシャドー部が黒くつぶれてしまった場合は、
後からの修正はできません。
修正可能な範囲はせいぜい0.5EVまでです。
露出の判断に迷ったら、すぐにAEB機能が使えるよう
日頃から練習しておくと良いでしょう。
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